講師:村田勝利
面長で上重心のような特徴的な顔形に合わせたスタイリングにおいて、美容師として抱える課題感は深いものがあります。このようなお客様に対し、ただカットをするだけではなく、その人の魅力を最大限に引き出す似合わせカットを実現することは、技術とセンスを同時に要求される難しさがあります。特にセニングやグラデーションボブ、スライドカットなどの技術は、これらのお客様を美しく見せるための重要な鍵となります。この教材はそんなあなたが面長、上重心のお客様へ最適なカットを提供するために必要な、技術と理論を網羅しています。プロの美容師として、更なるスキルアップを目指すあなたに、これから学ぶ内容が新たな可能性を開きます。
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<所属サロン>
nex the salon
-経歴-
月間売上1500万円。
Instagramフォロワー10万人のショートヘア特化美容師。
年間5000名以上の顧客を担当し、お客様目線と再現性を大切にした技術で、年齢を問わずトレンド感と
再現性の高いスタイルが支持されている。
この教材で学べること
- セニング技法の基本と応用
- 面長上重心に似合うカット
- アンダーセクション活用法
- 顔回りのセニングポイント
- スライドカットで量感調整
- 前髪で輪郭補正
- サイドカットで丸みを演出
セニング技法の基本と応用
セニング技法は、髪の量を調整しバランスの良いスタイルを創りだすのに欠かせない技術です。この技法を学ぶことで、お客様の髪質や求めるスタイルに合わせて、適切な量を残しつつ、思い通りの形に近づけることが可能になります。基本的なセニングは、ドライ時に行うことで、髪の流れや立ち上がりを確認しながら自然な仕上がりを目指すことが大切です。根元から毛先にかけて均等にセニングを施し、重みのバランスを整えることで、どの角度から見ても美しいスタイルを作り出せます。さらに、セニングの応用技術をマスターすることで、より複雑で洗練されたスタイルへと挑戦することができます。
面長上重心に似合うカット
面長上重心のお客様に似合うカットをするには、顔のバランスを整えることが重要です。まず、グラデーションボブを基本として、前下がりのシルエットにしつつ、もみあげを平行ラインでカットします。これで顔の縦の長さが目立たないように工夫します。また、顎ラインをきれいに見せるために、セニングを活用して顎ラインに合わせるようにボリュームを調整します。丸みを持たせつつも、低い位置に重心を設定することで、全体のバランスを取ります。これにより、面長上重心の特徴を活かしつつ、印象を優しく、かつバランス良く見せることが可能です。このテクニックには、髪質や癖を考慮しつつ、一人ひとりに合った微調整が必要になります。
アンダーセクション活用法
アンダーセクション活用法は、髪の厚みを調整し、スタイリングの基礎を作る上で非常に役立ちます。これは髪の下層部分に異なる長さや厚みのセクションを作る技術で、特に多毛の顧客や特定のエリアだけボリュームを抑えたい時に有効です。アンダーセクションを取る際、最初に表面から根元をスタートさせ、横から斜めにカットしていきます。この方法で、ボリュームのコントロールやスタイルに奥行きを出すことができ、全体的にバランスの取れた見た目に仕上げることが可能になります。また、アンダーセクションは次に髪が生え変わるタイミングに設計するため、定期的なメンテナンスも容易になります。
顔回りのセニングポイント
顔回りのセニングポイントでは、お客様の髪質に合わせて扱いやすいスタイルを作ることが重要です。顔周りのカットでは、もともと少し軽さがある場所に、さらに軽やかさを加えます。ここで大切なのは、スタイリング時に透け感が生まれるようにすることです。重たい印象は、特に面長のお客様の場合、縦長感を強調してしまうため、可能な限り軽く作ることが望ましいです。これにより、顔の流れが自然になり、よりスタイリッシュな仕上がりになります。セミナーでは、このように、顔周りをどのようにセニングするかというポイントに焦点を当てて解説しています。セニングによって適度な量感調整を行い、お客様一人ひとりの魅力を最大限に引き出しましょう。
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スライドカットで量感調整
スライドカットで量感調整は、お客様のヘアスタイルに動きと軽さを加える効果的な方法です。癖がある髪や膨らみやすいタイプの場合、スライドカットは特に有効です。カットは中間から毛先にかけて行い、適切な量を調整しながら、髪の毛に滑るような感覚で刃を動かします。このテクニックを使うことで、見た目に細かな隙間が生まれ、膨らみを抑えながらも自然なボリューム感を保ちます。特に、顔周りや毛先の扱いにおいて、スライドカットはスタイリングの自由度を高め、軽やかな仕上がりを実現します。
前髪で輪郭補正
前髪で輪郭補正をする際には、顔の形を活かしつつ、面長の印象を柔らかく見せることが大切です。この方法で、前髪を適切な長さにカットすることにより、ほほを自然に隠し、輪郭の印象をシャープではなく、やや丸みを帯びた柔らかな印象に変化させることができます。具体的には、前髪がほほを隠れる程度の長さに調整し、サイドのラインを見直すことで、輪郭を自然に補正しながらスタイリングのバリエーションを豊かにします。このように、前髪のカット一つを変えるだけで、顧客の印象が大きく変わるため、慎重に、かつ戦略的にアプローチすることが求められます。
サイドカットで丸みを演出
サイドカットを行う時には、顔の丸みを美しく見せることができます。この技術のポイントは、髪の量をうまく調整しながら、サイドに自然な丸みを加えることです。具体的には、髪を薄く削ぐようにカットしていきます。この方法で、耳周りや顔のサイドラインに沿って軽やかさと流れるようなラインを作り出します。このプロセスは、面長や上重心の顔形に優しい印象を与え、全体のバランスを整える効果があります。サイドカットで丸みを演出する技術は、顧客の顔の形に合わせて微調整を重ねる中で、より洗練されたスタイルを提供することが可能になります。
まとめ
この教材を通じて、面長で上重心のお客様への似合わせカットにおけるセニング技法の基本から応用、グラデーションボブやスライドカットなどの具体的な技術まで、深い理解を得ることができました。これらの技術を実践することで、お客様一人ひとりの特徴を活かしたスタイルを創り出すことが可能になり、美容師としての技術をさらに磨くことができます。また、アンダーセクション活用法や顔回りのセニングポイントなど、詳細なテクニックについても学ぶことができました。これまで抱えていた課題や悩みを解決し、お客様に新たな満足を提供できる自信を持つことができるはずです。美容師としてのキャリアにおいて、常に前向きな挑戦を続けることで、さらなる高みを目指しましょう。